「無添加」の洗顔料、全成分は7個から38個。同じ表記で5.4倍の差

「無添加」の洗顔料 全成分は7個から38個 洗顔・スキンケア

「無添加」と書かれた洗顔料を手に取ったとき、余計なものが入っていないシンプルな処方を思い浮かべないでしょうか。

無添加を掲げる洗顔料3本の全成分を数えたら、7個・18個・38個でした。

無添加に統一基準はない

まず前提を確認します。「無添加」に国の定めた基準はありません。何を「添加物」とみなし、何を入れないかは、各ブランドが自分で決めています。

つまり「無添加」は、そのブランドが定めた特定の成分を配合していないという宣言です。それ以上でも以下でもありません。

そこで、無添加の対象になりやすい6種類を決めて、洗顔料8本の全成分から機械的に判定しました。

  • パラベン
  • フェノキシエタノール
  • 香料
  • エタノール(変性アルコール含む)
  • 鉱物油(ミネラルオイル・流動パラフィン)
  • 着色料

無添加表記は当てになるのか

この6種に関しては、当てになりました。

無添加を掲げる3本(キュレル・カウブランド・ファンケル)は、いずれも6種すべて不使用です。表記どおりでした。

一方、無添加を掲げていない5本のうち3本には、いずれかが入っていました。

  • ビオレ … 香料
  • 肌ラボ … 香料・エタノール
  • なめらか本舗 … エタノール

「無添加」という表記自体は、信頼できます。

成分の数はどうか

ここが違いました。

製品 全成分 「無添加」表記
キュレル 泡洗顔料 7 あり
ロゼット 洗顔パスタ 9 —
ビオレ 洗顔フォーム 13 —
カウブランド 無添加 洗顔 18 あり
肌ラボ 洗顔 19 —
なめらか本舗 洗顔 22 —
ミノン アミノモイスト 36 —
ファンケル 洗顔パウダー 38 あり

無添加を掲げる3本が、7個・18個・38個。最少と最多で 5.4倍の開きがあります。

さらに、無添加を掲げていないミノンが36個で、無添加のファンケル(38個)とほぼ同じ。逆に無添加のキュレルは7個で、8本中で最も少ない。

成分数と無添加表記に、関係がありません。

なぜ関係しないのか

無添加は引き算の宣言だからです。

「これを入れていない」と言っているだけで、他に何をどれだけ入れるかは制限されません。

ファンケル(38個)— 避けたぶんを、別の成分で補っている

ファンケルは防腐剤を使わない設計のため、洗浄成分やうるおい成分を複数組み合わせています。その結果38個になります。避けるものは避けたうえで、必要なものは入れるという考え方です。

キュレル(7個)— そもそも構成が短い

キュレルは7個で、そもそも構成が単純です。同じ「無添加」でも、設計思想が違うということになります。

どちらが良いという話ではありません。ただ「無添加だから成分が少ない」という読み方は、成分表と合っていませんでした。

無添加を掲げる3本の中身

全7成分

キュレル 泡洗顔料

キュレル 泡洗顔料
価格(楽天)
¥1,518
全成分の数
7
6種の状況
すべて不使用

配合量の多い順に上位5つ

「セラミド」が不足しがち 健やかな肌のために必須の成分「セラミド」は、角層細胞間のすき間を満たし、乾燥性敏感肌では、肌表面も、肌の必須成分「セラミド」の働きを守り補い

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全18成分

カウブランド 無添加 洗顔

カウブランド 無添加 洗顔
価格(楽天)
¥541
全成分の数
18
6種の状況
すべて不使用

配合量の多い順に上位5つ

ミリスチン酸K、グリセリン、ステアリン酸、ミリスチン酸、ココイルメチルタウリンK

楽天市場で価格を見る価格は変動します
全38成分

ファンケル 洗顔パウダー

ファンケル 洗顔パウダー
価格(楽天)
¥1,320
全成分の数
38
6種の状況
すべて不使用

配合量の多い順に上位5つ

ラウロイルグルタミン酸Na、マンニトール、コーンスターチ、グルコース、(ヤシ脂肪酸

楽天市場で価格を見る価格は変動します

何を見て選べばいいのか

避けたい成分が決まっているなら、無添加表記ではなく全成分でその名前を探す。これが確実です。

無添加の対象はブランドが決めるので、あなたが避けたい成分が対象に含まれているとは限りません。今回は6種すべて不使用で揃いましたが、対象範囲はブランドごとに違います。

成分数の少なさで選びたいなら、無添加表記は指標になりません。7個の製品も38個の製品も、どちらも「無添加」です。

全成分は、化粧品であれば商品ページに記載する決まりになっています。配合量の多い順に並んでいるので、上から5つ見るだけでも、その製品が何でできているかは掴めます。薬用(医薬部外品)は並べ方の決まりが違います。この違いはシャンプーの記事で扱いました。

この8本なら、こう選ぶ

無添加表記で選べないなら、選ぶ軸は3つに分かれます。今回数えた8本から、それぞれの軸で1本ずつ挙げます。

  • のせるものを最小限にしたい → キュレル 泡洗顔料(¥1,518)。全7成分で、数えた8本の中でいちばん少ない構成でした。泡で出てくるので、洗面所で泡立てる手間もありません
  • 毎日のことなので価格を抑えたい → カウブランド 無添加 洗顔(¥541)。541円で8本の中の最安。それでいて無添加表記があり、全18成分は中央値より少ない側です
  • 防腐剤が入っていない設計がいい → ファンケル 洗顔パウダー(¥1,320)。全38成分と数はいちばん多いのに、防腐剤は使っていません。1回分ずつ使う粉末なので、水を含んだまま置いておく形にならない設計です

この3本の並びが、この記事の結論そのものです。成分数がいちばん多いファンケルが、防腐剤という一点では「入っていない側」に来る。数の大小と、何が入っていないかは、別の話でした。

選んだ8本について

楽天市場で「洗顔フォーム」「洗顔料」を2,000円以下・レビュー件数の多い順に検索し、商品ページに全成分が記載されていた8本を対象にしました。全成分が非公開の製品は判定できないため除外しています。

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この記事の数字について

価格・全成分・商品画像・購入リンクは、2026年8月25日に楽天市場APIで取得した実測値です。価格は変動するため、購入前に販売ページでご確認ください。

全成分は各商品ページの表示をそのまま用いています。「6種」の判定は成分名の一致による機械的なもので、成分の優劣や安全性を示すものではありません。「無添加」に法的な統一基準はなく、対象とする成分は各ブランドが定めています。

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