シャンプーの成分表、上から多い順とは限らない。同じ棚の6本のうち1本は、水が2番目

シャンプーの成分表 上から多い順とは限らない 選び方・データ

シャンプーが合わなくて、少し高いものに買い替えた。それでも変わらなかった。

そういうとき、「成分表を見ましょう」と書いてある記事にたどり着きます。上から順に多く入っているから、最初のほうを見れば洗浄成分が分かる、と。

その読み方は、同じ棚に並んでいる商品の一部には通じません。

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そもそも、成分表は上から多い順なのか

化粧品は、そうです。 表示のルールが決まっています。

化粧品の成分表示の順番は、基本的に配合量の多い順に表示します。ただし、配合量1%以下の成分については順不同です。

持田ヘルスケア株式会社「成分表示について」

だから化粧品のシャンプーなら、いちばん多いのは水で、その次に来るのが主な洗浄成分です。ここまでは、検索して出てくる説明のとおりです。

では、なぜメリットは「水」が2番目なのか

花王のメリット シャンプーの表示を、公式サイトからそのまま引きます。

グリチルリチン酸ジカリウム、水、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(1E.O.)液、ラウレス硫酸Na、ラウリルヒドロキシスルホベタイン液、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、エタノール、…

花王公式通販 My Kao Mall「メリット シャンプー ポンプ 480ml」より

1番目が水ではありません。 シャンプーで水がいちばん多くない、ということはありません。つまりこの表示は、配合量の多い順ではない。

理由は、メリットが化粧品ではなく医薬部外品だからです。

医薬部外品の成分表示の順番は、「有効成分」「その他の成分」の順で表示します。

持田ヘルスケア株式会社「成分表示について」

先頭のグリチルリチン酸ジカリウムが有効成分で、水から後ろがその他の成分です。この2つのグループに分けることが決まっているだけで、配合量の順に並べる決まりはありません。

医薬部外品の成分表示は、日本化粧品工業会が2006年(平成18年)4月から自主基準として実施しているもので、化粧品の全成分表示とは別のルールです。

ボトルの裏を見て、1番目が水でなければ、それは配合量順ではありません。 記事を信じなくても、手元の1本で確かめられます。

同じ棚の6本を並べると、どうなるか

ドラッグストアで全国的に流通する大手5社の主力シャンプーブランドを各社1つ、ポンプ本体で1本ずつ選びました。加えて、通販でしか買えないものとの対比のためにラサーナを1本。売れ筋や評価では選んでいません。

商品 表示区分 水の次に来る成分
パンテーン エクストラダメージケア
685円/400mL・1.71円/mL
化粧品 ラウレス硫酸Na
硫酸系
ディアボーテ himawari リッチ&リペア
872円/500mL・1.74円/mL
化粧品 ココイルメチルタウリンNa
アミノ酸系
LUX ルミニーク ボタニカルピュア
570円/450g・1.27円/g
化粧品 ラウレス硫酸Na
硫酸系
TSUBAKI プレミアム モイスト&リペア
759円/450mL・1.69円/mL
化粧品 ラウレス硫酸Na
硫酸系
メリット シャンプー
1,078円/480mL・2.25円/mL
医薬部外品 🚫 並び順では分からない
水が2番目
ラサーナ プレミオール(通販専売)
3,410円/375mL・9.09円/mL
化粧品 コカミドプロピルベタイン
ベタイン系

全成分と製品区分は各社公式サイトおよび楽天市場の商品ページの表示(2026年9月5日確認)、容量は同日時点です。**値段は2026年9月22日に楽天市場APIで取り直しました**(9月5日から、ディアボーテ 784→872円・LUX 798→570円・TSUBAKI 803→759円と動いたためです)。商品名から楽天市場へ移動できます(アフィリエイトリンク)。ラサーナは楽天に正規の取り扱いがないためリンクはありません。成分の分類は一般的な配合目的によるもので、効果や優劣を示すものではありません。

6本のうち1本は、この方法では読めません。

薬用シャンプーは、選ばないほうがいいのか

そうではありません。

この記事が示したのは「表示のルールが違うので、並び順から主な洗浄成分を読む方法が使えない」ということだけです。中身が良いか悪いかについては、何も言っていません。

医薬部外品は有効成分が承認されて入っているもので、それ自体は欠点ではありません。並び順で判断できないのは、表示の決まりが違うからであって、品質の話ではありません。

薬用を選ぶなら、並び順ではない別の見方が要る、というだけです。

医薬部外品の成分表が「有効成分」と「その他の成分」に分かれていることは、薬用ニキビ化粧水でも数えました。7本のうち6本は有効成分が重なっていて、1mLあたりの差は「その他の成分」の欄のほうに付いていました。

では、何を見ればいいのか

2段階です。

1. まず表示区分を見る。 ボトルの裏やパッケージに「医薬部外品」「薬用」と書いてあるかどうか

2. 化粧品なら、水の次に来ている成分を見る。 そこがいちばん多く入っている洗浄成分です

医薬部外品だった場合は、並び順からは決まりません。 その場合は、メーカーが公開している説明を読むか、成分名そのもので調べることになります。

なお今回の6本では、硫酸系(ラウレス硫酸Na など)とアミノ酸系(ココイルメチルタウリンNa)とベタイン系(コカミドプロピルベタイン)が出てきました。どれが良いという話ではなく、系統が違えば別の設計だという事実だけがあります。

値段を上げれば、系統は変わるのか

変わりません。

今回の化粧品4本は、570円から872円までの幅に入っています。その中に硫酸系とアミノ酸系の両方があります。

そして量あたりでいちばん安いのは LUX ルミニーク(1.27円/g)で、これはラウレス硫酸Naでした(🔑 LUX だけ内容量の表示が g で、ほかの5本は mL です。同じ目盛りで比べたものではなく、比重をおよそ1として並べています)。4本の中で唯一のアミノ酸系だったディアボーテ himawari は1.74円/mLで、4本のうちいちばん高いという順番です。いちばん高いラサーナ(9.09円/mL)はベタイン系で、価格を5.2倍にしてもアミノ酸系にはなりません。

「合わなかったから、もう少し高いものへ」で系統が変わる保証はない、ということです。変えたいのは値段ではなく、水の次に書いてある名前のほうです。

決めるなら、この2つ

いま使っているものと系統を変えたいなら

1.74円/mL

クラシエ ディアボーテ HIMAWARI オイルインシャンプー リッチ&リペア 500mL

払う金額¥872

で

受け取る量500mL

今回並べた6本のうち、水の次にアミノ酸系の洗浄成分が来るのはこれだけです

クラシエ ディアボーテ HIMAWARI オイルインシャンプー リッチ&リペア 500mL
表示区分
化粧品(=並び順で読める)
水の次に来る成分
ココイルメチルタウリンNa(アミノ酸系)
1mLあたり
1.74円

ドラッグストアで買えて、900円以下で洗浄成分の系統ごと入れ替えられます

500mLの大きさなので、詰め替えまでの間隔が長くなります

アミノ酸系がこの1本だけだったのは、今回並べた6本の中での話です。他のブランドまで含めた割合ではありません

楽天市場で価格を見る2026年9月22日時点 ¥872(楽天市場・TS雑貨)/販売元 クラシエ/価格は変動します
Amazonで見るAmazon・2026年9月22日に取り扱いを確認

洗い流さないところまで、同じ設計でそろえたいなら

3点21日

ラサーナ プレミオール 21日間 スターターセット

払う金額¥1,980

で

受け取る中身3点・21日分

🚨 量あたりでは割高です。ラサーナのシャンプーは現品375mLが3,410円=1mLあたり9.09円。himawari の1.74円の5.2倍です

表示区分
化粧品(=並び順で読める)
水の次に来る成分
コカミドプロピルベタイン(ベタイン系)
中身
シャンプー/トリートメント/ヘアエッセンス

今回確認した市販のミニセット(エッセンシャル45mL×2/いち髪40mL×2/パンテーン270mL+270g)は、いずれもシャンプーとコンディショナーの2点でした。洗い流さないヘアエッセンスまで付くのはこちらです

通販専売なので、ドラッグストアの棚には並んでいません

1mLあたりは9.09円で、himawari の5.2倍です。安さで選ぶならこちらではありません

公式サイトでスターターセットを見る2026年9月5日時点 ¥1,980(税込・送料無料)/販売元 株式会社ヤマサキ

今日いちばん確かめやすいのは、いま使っているボトルの裏です。1番目が水でなければ、そのシャンプーは並び順では読めません。

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この記事の情報について

全成分および製品区分は、2026年9月5日に各社公式サイト(花王・クラシエ・ラサーナ)および楽天市場の商品ページで確認した表示をそのまま記載しています。価格・容量は同日時点の楽天市場の表示で、店舗や時期により変動します。化粧品の全成分表示は配合量の多い順に記載されます(配合量1%以下の成分および着色剤は順不同)。医薬部外品は「有効成分」「その他の成分」の順に記載され、配合量の順に並べる決まりはありません(日本化粧品工業会の自主基準・2006年4月実施)。洗浄成分の系統の分類は一般的な配合目的によるもので、効果や優劣、品質の良し悪しを示すものではありません。医薬部外品であることは欠点ではなく、本記事は成分表の読み方の違いについてのみ述べています。購入前に各販売ページでご確認ください。

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